羽毛ふとんのダウンパワーとは?数値の目安と選び方・注意点を解説

羽毛ふとんの品質を比較する際に、ダウンパワー(DP)という指標が用いられます。
数値の意味を理解せずに選ぶと、保温性や軽さに差が生じます。
フィルパワーやダウン率など、関連指標もあわせて確認する必要があります。
本記事では、羽毛ふとんのダウンパワーの意味や選び方、注意点について解説します。

ダウンパワー(DP)とは

ダウンパワーとは

ダウンパワーは羽毛の嵩高性を示す性能指標であり、数値が高いほど空気層を多く含み、保温性と軽さに影響します。

現在市場に流通している羽毛ふとんの品質比較に広く使用されています。

ダウンパワーの数値の目安

ダウンパワー(dp)とは、羽毛1gあたりの「膨らむ力」を体積(㎤/g)で数値化したものです。

数値が高いほど空気を多く含み、保温性と軽さに優れた高品質な羽毛であることを示します。

一般的には、350dp程度で普及品、400dp程度で高級品、440dp以上で最高級品とされています。

ダウンパワーが高い羽毛ふとんほど軽くて暖かいダウンであり、保温力が高いといえます。

同量のダウンのなかにより多くの空気を取り込めることから体温で温められた空気を逃がしにくいため、布団のなかをあたたかい状態で維持しやすくなります。

日本では日本羽毛製品協同組合が定める基準である「ゴールドラベル制度」が品質指標として利用されています。

こちらは先述したダウンパワーを含む羽毛の品質や国産の羽毛ふとんにのみ使用されている認定試験機関の信頼性などにより、品質を保証するものとして発行されます。

一方、ダウンパワーが高くても誤った洗濯や保管方法などにより経年劣化する可能性があります。

また、羽毛の洗浄が不十分なまま製品化された場合、保温力が低下する可能性がある点にも注意が必要です。

フィルパワー(FP)とは

フィルパワー(Fill Power、FP)とは、ダウン(羽毛)の「かさ高性(膨らむ力)」を示す単位です。

1オンス(約28.4g)の羽毛が、どれだけの体積(立方インチ)に膨らむかを数値化したもので、数値が大きいほど高品質で、空気を多く含み、保温性が高く、軽くて暖かいダウンであることを意味します。

フィルパワーが高いほど嵩高性が高くなりますが、測定条件や基準により数値が異なるため、比較時は測定基準の確認が必要です。

羽毛布団は秋から冬、春先にかけて用いられることが多く、夏場は収納袋に入れて日陰での保管が推奨されています。

いざシーズンになって使おうとした際、かつてのふかふか差が無くなってしまい、軽みや保温性、弾力が失われてしまうことがあります。

長期間愛用したい場合、フィルパワーの数値が高い羽毛ふとんを選ぶことで、品質を維持できるでしょう。

基本的にダウンパワーとフィルパワーは検査基準の違いだけで、両方ともダウンの嵩高性を示す数値です。

 

結論として、ダウンパワーは羽毛の膨らみ性能を示す指標であり、暖かさと軽さの目安となります。

ただし、数値のみで品質を判断せずに、実物を触ってから購入を検討しましょう。

ダウンパワーの計測方法

ダウンパワーの計測方法はJIS(日本工業規格)で定められています。

試験方法は、内径29cmの円筒に30gの精製した羽毛を自然落下させ、その上から94.3gの円盤を乗せて2分間重さを加えた後、円筒の底から円盤までの高さを計測して1g当たりの「体積」を算出します。

羽毛ふとんに使われている羽毛のダウンパワーを知るには、日本羽毛製品協同組合が発行している「ゴールドラベル」が目安になります。

ゴールドラベルは羽毛のダウンパワーを保証するものです。

ニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの4つのランクがあり、ランクが上がればそれだけ羽毛の質が高くなり、価格も上がります。

ダウンパワーについて注意しておきたいこと

ダウンパワーが同じでも羽毛量や側生地の密度、キルト構造により体感温度が変わるため、暖かさが同一になるとは限りません。

ダウン率が低い場合、嵩高性が不足し保温性が低下してしまうことから、寒冷地では羽毛量と生地密度の確認が必要です。

そのため、羽毛ふとんを選ぶ際は数値だけでなく構造仕様を含めて比較する必要があります。

羽毛ふとん選びのポイント

羽毛ふとん選びのポイント

羽毛ふとんを選ぶ際は、ダウンパワー以外にも下記の点も確認しておきましょう。

  • メーカーの品質管理
  • ブランドの信頼性、実績
  • 実際の触り心地

数値だけでふとんを選んでしまうと快適な寝心地を得られないことがあるため、これらに注意して選ぶことが重要です。

実は羽毛の品質はダウンパワーだけではありません。

羽毛の品質はダウンパワーだけではありません。

実は…洗浄が命といっても過言ではありません。

洗浄が不十分であると、不純物が混じって保温力が低下したり、臭いが発生したりする原因にもなります。

羽毛の清潔さを示す数値を清浄度といいます。

この数値が高いほどより清潔な羽毛となります。

甲州羽毛ふとんでは豊富な天然水を利用し、業界基準の2倍の値、清浄度1000ミリ以上をクリアした羽毛のみ使用しています

おわりに

本記事では、ダウンパワーの意味や数値の目安、選び方、注意点について解説しました。

ダウンパワーは嵩高性や保温性の目安となる指標ですが、暖かさを決める要素はそれだけではありません。

ダウン率、羽毛量、側生地、キルト構造、洗浄度などを総合的に確認することで、用途や居住環境に適した羽毛ふとんを選定しましょう。

この記事を書いた人

1967年山梨県生まれ。
中学生の時に父親に連れられ、ドイツの展示会で初めて羽毛布団に出会う。
羽毛布団の素晴らしさに魅せられ、寝具小売業へ就職ののち、製造に携わりたい思いで工場へ転職し、日本中の問屋へ羽毛布団の卸売りを手掛ける。
その後、タキ・リビングを立ち上げ、「甲州羽毛ふとん」ブランドを展開。現在に至る。

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