ちょっと待って! それって本当に羽毛の吹き出しですか?

寒い冬になると、暖かい羽毛布団をさらに暖かく使用しようと、起毛された毛布素材のカバー(通称:あたたかカバー)をお使いになる方が多くいらっしゃいます。

 

そのカバーを洗濯しようと外した時、中に白い羽毛のようなものがたくさん・・

「あ、羽毛の中身が吹き出している」

「穴でもあいているのかな?」

と、販売店やメーカーへ問い合わせるケースがみられます。

 

実は、弊社にも年間数件の問い合わせがあります。

対象の羽毛ふとんや、吹き出した繊維をお送りいただき、

「がわ生地に穴があいていないのか?または生地不良なのか?」

を調べるため検品・検査を行うのですが、そのほとんどが羽毛ではありませんでした。

実はそのほとんどが、羽毛の吹き出しではなく、「毛玉の綿ゴミ」なのです。

 

あたたかカバーで使用される素材の多くは、化学繊維(アクリル・レーヨン・ポリエステル)で、表面には毛玉ができにくい加工を施していますが、中側には加工をしていないものが多く、羽毛ふとんとの摩擦で毛玉ができて、綿ゴミになってしまうのです。

 

化学繊維は、繊維1本1本が強く静電気が発生しやすいため、摩擦が起きやすくなっています。比較的繊維が長く、繊維がからまりやすいことも毛玉ができやすい原因です。

また、繊維の色も白色が多く、羽毛が吹き出したと勘違いしてしまうのです。

 

長い間布団カバーを洗濯しないで、さて洗濯しようとカバーを外したら大量の白い繊維。

部屋中に飛び散ってしまい、掃除が大変。

そうならないように、定期的に(できれば週一回程度)はカバーを洗濯・交換することをお勧めします。

 

参考までに、弊社へ来た羽毛ならぬ「毛玉の綿ゴミ」の画像は下記の通りです。

 

 

この記事を書いた人

1967年山梨県生まれ。
中学生の時に父親に連れられ、ドイツの展示会で初めて羽毛布団に出会う。
羽毛布団の素晴らしさに魅せられ、寝具小売業へ就職ののち、製造に携わりたい思いで工場へ転職し、日本中の問屋へ羽毛布団の卸売りを手掛ける。
その後、タキ・リビングを立ち上げ、「甲州羽毛ふとん」ブランドを展開。現在に至る。

羽毛布団のお手入れ方法