
掛け布団は毎日肌に触れる寝具のため、見た目以上に汗や皮脂、ほこりが蓄積しやすいものです。
その一方、大きくて厚みもあるため、自宅で洗ってよいのか迷いやすく、洗い方を誤ると中綿の片寄りや生乾きにつながるおそれもあります。
特に羽毛布団は、洗濯表示や仕立てを確認したうえで、無理のない方法を選ぶことが重要です。
本記事では、掛け布団は自分で洗えるのかについて解説します。
掛け布団は自宅で洗濯できる?
結論として、掛け布団はすべてが自宅で洗えるわけではありません。
しかし、洗濯表示で水洗いが認められているものについては、洗濯機の容量や干す環境も整っていれば自宅で手入れできる製品も少なくありません。
掛け布団を洗濯したほうが良い理由
掛け布団には就寝中の汗や皮脂、フケなどが少しずつ蓄積します。
人はひと晩でコップ一杯分ほどの汗をかくともされており、湿気を含んだ寝具は汚れをため込みやすい状態です。
このような環境はダニやカビの発生につながりやすく、清潔さだけでなく睡眠環境にも影響します。
そのため、がわ生地の表面だけでなく、中まで含めて定期的に洗濯する必要があります。
掛け布団を洗濯するタイミングと頻度
掛け布団の丸洗いをする目安として、毎月ではなく、半年に1回程度がおすすめです。
とくに、冬用から春夏用へ替える時期や、収納前のタイミングで洗っておくと、汚れを持ち越しにくくなります。
使用前よりも収納前に洗うほうが、次のシーズンも清潔な状態で使いやすくなるでしょう。
ただし、汗をかきやすい方や小さなお子さまがいるご家庭、寝室の湿度が高い環境では、状態を見ながら頻度を見直すようにしましょう。
羽毛布団でも、洗える仕様であれば、適切な間隔で手入れすることでふっくら感を保ちやすくなります。
自宅で洗濯する際に確認しておくこと

掛け布団を自宅で洗う前には、洗えるかどうかだけでなく、洗ったあとまで考えることが大切です。
こちらでは、自宅で洗濯する前に見ておきたいポイントをご紹介します。
洗濯表示を確認
掛け布団の洗濯前に、洗濯表示は必ず確認しましょう。
桶の記号は水洗いの可否を示し、手の記号は手洗い可能、桶に×が付く場合は家庭での水洗い不可を表します。
漂白剤や乾燥方法の表示もあわせて確認し、無理のない方法を選びましょう。
掛け布団の素材を確認
ポリエステルは比較的扱いやすい一方、羊毛やシルク、仕様によっては羽毛布団も自宅洗濯に向かない場合があるように、素材によって自宅で洗いやすさは変わります。
また、羽毛布団はキルト加工の有無でも洗いやすさが変わるため、表示と仕立ての両方を確認することが重要です。
洗濯機の容量を確認
洗濯機に無理に詰め込むと生地を傷めたり、汚れが十分に落ちなかったりします。
掛け布団は乾燥にも時間がかかるため、洗う前に干すスペースと2~3日程度の天気も見ておくと安心です。
掛け布団を自宅で洗濯する方法

自宅での洗濯は、洗濯機を使う方法と浴槽で手洗いする方法に分けられます。
いずれの洗濯方法においても無理に力をかけず、中綿を片寄らせないこと、そして完全に乾かすことが仕上がりを左右します。
また、洗濯前の準備と干し方まで丁寧に行うことで、掛け布団の傷みを抑えやすくなります。
下記に、掛け布団を自宅で洗濯する方法について解説します。
洗濯機での洗濯方法
まず、洗濯機で洗う場合は次のものを用意しましょう。
- 大きめの洗濯ネット
- 液体の中性洗剤
- 必要に応じて柔軟剤
- 掛け布団を無理なく入れられる容量の洗濯機
中性洗剤は水に溶けやすく、羽毛布団の油分を落としすぎにくいため、扱いやすい洗剤です。
次の手順で進めます。
1. 掛け布団を洗濯ネットに投入する
まず掛け布団の空気を抜きながらたたみ、筒状に丸めて洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットを使わずに洗うとがわ生地が洗濯槽でこすれ、傷みや破れの原因になりやすいため、必ず洗濯ネットを使いましょう。
2. 洗濯機のコースを選ぶ
洗濯機のコースがある場合は下記の中から選び、ない場合は手洗いコースやおしゃれ着コースのように、水流が穏やかな設定を選びます。
- 布団洗い
- 毛布洗い
- 大物洗い など専用のコース
通常コースしか使えない場合は洗いを短め、すすぎは2回、脱水は1~2分程度に抑えるなど、掛け布団を傷めないように洗いましょう。
時間に余裕があれば、軽く回して中まで水を含ませたあと、短時間のつけ置きを挟むと、汚れがなじみやすくなります。
ただし、長時間の放置は片寄りや傷みにつながるため、やりすぎは避けましょう。
脱水も長くかけすぎず、重さが残る程度で止めることが仕上がりを守るコツです。
浴槽を使った洗濯方法
洗濯機に入らない場合や手洗い表示の掛け布団を洗う場合、浴槽を使った方法があります。
- 浴槽にぬるま湯を張る
- 中性洗剤を溶かして洗濯液を作る
- 掛け布団全体を沈め、足でやさしく踏み洗いしながら汚れを浮かせる
- 片面を洗ったら裏返し、全体に洗濯液が行き渡るように進める
- 汚れた水を抜き、泡が目立たなくなるまで真水ですすぐ
- 洗い終えたら、しばらく水を切る
- 持ち上げられる重さになってから干す
浴槽洗いは時間も体力も必要ですが、機械の回転で生地に負担をかけにくい方法です。
一方、すすぎ不足や乾燥不足が起こりやすいため、洗う前に干す場所と日数を確保しておきましょう。
掛け布団の干し方
洗濯だけではなく、干し方も仕上がりを左右します。
掛け布団は表面だけ乾いても中に水分が残りやすいため、見た目で判断せず、十分な乾燥時間を取る必要があります。
自宅で干す場合は風の通り道を作るため、物干し竿を2本使ってM字型に掛ける方法があります。
風通りが良くなることで乾きやすくなるだけではなく、中綿の片寄りも抑えやすくなります。
また、羽毛布団は直射日光による色落ちや生地負担を避けるため、カバーを掛ける、または陰干しにすると良いでしょう。
数時間おきに軽くほぐすと羽毛どうしが離れ、ふんわり感も整えやすくなります。
掛け布団を自宅で洗濯できない場合
掛け布団によっては表示上だけではなく、サイズや厚みの面で自宅洗濯に向かないことがあります。
こちらでは、掛け布団を自宅で洗濯できない場合の対応をご紹介します。
コインランドリーに持っていく
コインランドリーでは家庭用よりも容量に余裕がある、洗濯から乾燥まで進めやすい大型の洗濯乾燥機が使えます。
とくに、自宅で干す時間を取りにくい場合には便利です。
ただし、コインランドリーでも洗濯ネットの使用や中性洗剤の選択は重要です。
また、羽毛布団ではキルト加工されているかの確認も必要で、加工がない場合は片寄りやすいため、安易に持ち込まないほうが良いでしょう。
クリーニング店に持っていく
水洗い不可の表示がある掛け布団や、素材が不明で判断しにくいものは、クリーニング店に持ち込みましょう。
特に羽毛布団やデリケートな素材は、専門店で状態を見てもらうほうが、傷みにくくなります。
一般の店舗で扱えない場合でも、布団専門のクリーニング店なら対応できる場合があります。
甲州羽毛布団では布団の販売だけではなく、1点ずつ丁寧に対応するクリーニングサービスを提供しています。
自宅で洗えない、収納スペースがない、ボリュームが少ないといったお悩みを解決してきました。
掛け布団の洗浄にお困りの方は、ぜひクリーニングサービスをご利用ください。
清潔に保つ方法
掛け布団は丸洗いの回数だけではなく、日々の使い方を少し整えるだけでも、汚れの蓄積や湿気のこもり方は変わります。
以下に、掛け布団を清潔に保つ方法をご紹介します。
布団カバーを使う
がわ生地を直接汚さないために、布団カバーを使いましょう。
布団カバーをこまめに洗えば掛け布団本体の汚れを抑えやすく、丸洗いの負担も軽くできます。
天日干しする
定期的に干すことで湿気を逃がしやすくなるため、結果として布団の快適さが回復しやすくなります。
ただし、干すだけで汚れが落ちるわけではないため、洗濯とは分けて考える必要があります。
掛け布団を洗濯する際の注意点
掛け布団の洗濯では、洗う工程よりも乾燥工程で失敗しがちです。
表面が乾いて見えても中に湿気が残ると、においやカビの原因となってしまうことも。
とくに厚みのある掛け布団や羽毛布団では、完全に乾くまで数日かかることがあります。
そのため、洗濯当日だけでなく翌日以降の天気も見ながら、余裕のある日程で進めることが大切です。
掛け布団の洗濯でよくある質問

掛け布団の洗濯では、頻度の考え方、洗えない製品の見分け方、乾きにくいときの対処法など、迷いやすい点がいくつもあります。
こちらでは、掛け布団の洗濯でよくある質問をご紹介します。
掛け布団はどのくらいの頻度で洗うべきですか?
一般的な目安は半年に1回程度で、衣替えや収納前に洗うようにすると、管理しやすくなります。
ただし、汗をかきやすい環境や小さなお子さまがいる家庭では、使用状況に応じて早めに見直してもよいでしょう。
洗えない掛け布団はありますか?
あります。
洗濯表示で水洗い不可となっているもの、素材がデリケートなもの、キルト加工がなく中綿が片寄りやすいものは、自宅洗濯に向かない場合があります。
掛け布団が乾かないときの対処法はありますか?
まずはM字干しで風を通し、時間を空けて裏返したり、軽くほぐしたりすると乾きやすくなります。
それでも難しい場合は、コインランドリーの乾燥機や布団対応の乾燥設備を使う方法が有効です。
おわりに
本記事では、掛け布団を自宅で洗う方法や、洗う前の確認事項、干し方、頻度、洗えない場合の対処法について解説しました。
掛け布団は、表示と素材、洗濯機の容量、乾燥環境を確認したうえで進めれば、自宅で手入れできる場合があります。
一方、羽毛布団や大きなサイズでは、無理をせず外部サービスを活用する考え方も有効です。
甲州羽毛ふとんでは、洗える掛け布団のラインアップが用意されており、日常使いしやすい寝具を選びやすくなっています。
また、布団クリーニングの案内もあり、状態に合わせて依頼先を選びやすい点も魅力です。
商品選びとお手入れの両面から、長く快適に使える環境を整えたい方は、あわせてご確認いただけると幸いです。


