羽毛布団の臭い取り方法とは?臭いの原因と自宅でできる対策を解説

羽毛布団の臭いの原因とその対策方法

羽毛布団は主に秋冬に活用機会が多い布団のため、あたたかい季節では押し入れやクローゼットに収納している人が多いと思います。

少し肌寒くなり、いざ使ってみようと思ったときに「少しにおうかも…」といった経験をした人も多いのではないでしょうか。

しっかりとしまっていたにも関わらず臭いが発生してしまう原因は何なのでしょうか。

そして、どのようにすれば取り除けるのでしょうか。

本記事では、羽毛布団の臭いの原因とその対策方法についてご紹介します。

 

羽毛布団の臭い取りはまず「乾燥」と「空気の入れ替え」から試す

羽毛布団の臭いが気になるときは、まずは布団を傷めず自分でできる方法で対処してみましょう。

以下にて、羽毛布団の臭いを取るための、「乾燥」と「空気の入れ替え」についてご説明します。

 

風通しのよい場所で陰干しする

臭いは使用済みの羽毛布団だけではなく、新品でも発することがあります。

新品の場合は梱包や保管中にこもった臭いが外気に触れることで軽減しやすいです。

羽毛布団の臭いが気になったとき、羽毛布団の中の空気を入れ替えることを目的としてまずは風通しのよい場所で陰干ししてみましょう。

直射日光に長時間当てるとがわ生地を傷める可能性があるため基本は日陰で干しますが、製品によっては、短時間であれば日光に当てて干せる場合もあります。

どうしても日光が差し込んでしまい、気になる場合はカバーをかけましょう。

 

布団乾燥機を使って湿気を飛ばす

空気を入れ替えながら湿気を飛ばしたい場合、布団乾燥機を使う方法もあります。

また、雨の日や梅雨時期など、外干しできない場合にも布団乾燥機が活躍してくれます。

湿気が残ると臭いが再発しやすいため、しっかり乾燥させることが重要です。

ただし、すべての羽毛布団が布団乾燥機に対応しているとは限らないため、必ず使用前に洗濯表示や取扱説明書を確認しましょう。

 

羽毛布団ってどうして臭うの?

羽毛布団の臭いの原因

羽毛布団がケモノ臭い…など、臭いが気になることがあるのではないでしょうか。特に臭いに敏感な方は、気になって仕方がない!という場合もあるかもしれません。

まずは、羽毛布団の臭いの原因について解説していきます。

 

【臭いの原因1】羽毛の洗浄不足

羽毛布団の臭いの主な原因として「羽毛の洗浄不足」が挙げられます。

洗浄不足になると、羽毛についているホコリや雑菌、油分などが残ってしまっているため、それらが嫌な臭いとしてふとんから感じられてしまうのです。

特に臭いの原因のひとつともいわれているのが「油脂分」です。水鳥から採取した羽毛には、油脂分と呼ばれる油が含まれています。余分な油脂分やホコリなどのゴミがしっかりと取り除かれているか確認する必要があります。

 

しっかりと洗浄されているか清浄度で確認

羽毛布団が十分に洗浄されているか確認するためには、「清浄度」で判断すると良いでしょう。清浄度とは、洗浄後の羽毛がどれだけキレイなのかを示す数値のことです。

一般的な基準値として「500mm以上」と定められています。

とはいえ、油脂分は洗浄によって取り除くことはできますが、洗浄しすぎると羽毛そのものを壊してしまいます。わかりやすく言い換えると、パサついた髪の毛のようになってしまい、羽毛本来の機能性(保温性・吸湿性)が低下する可能性があります。

そのため、羽毛本来の機能性を保つには、適切な方法で洗浄することが重要です。

甲州羽毛ふとんでは、天然水を利用し一般的な基準の倍の「1000mm以上」をクリアした羽毛を使用しています。

天然水は水の分子が細かく、洗剤を過剰に使わなくても羽毛についた細かな汚れが落ちやすく、羽毛の自然な油分を落としすぎないため、羽毛本来の機能を残すことができます。

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【臭いの原因2】羽毛の種類によって臭いの感じ方が異なる

羽毛に使われている水鳥の種類によって臭いの強さや感じ方が異なる

羽毛に使われている水鳥の種類によっても、臭いの強さや感じ方が異なることがあります。

羽毛布団に使われる羽毛は、グースとダックの2種類の水鳥から採取されています。基本的にダック(あひる)は雑食性、グース(がちょう)は草食性です。

雑食性であるダックは草食のグースに比べて、体から分泌される油脂分のにおいが強くなる傾向があります。

一方で、植物類を主食として育ったグースは、特有のケモノ臭さが少ない傾向にあります。草食性のため、ダックと比べると体臭や脂肪分が少ないためです。

羽毛独特の臭いが苦手な方は、価格はやや高めですが、グースの羽毛布団が適しているでしょう。

ただし、グースダウンは独特な臭いは少ないですが、羽毛自体は動物性の繊維であることには変わりません。そのため、臭いが少ないとはいえ、臭いが全く無いわけではありません。

 

【臭いの原因3】羽毛は飼育期間が重要?

水鳥の飼育期間も臭いに影響するといわれています。というのも、飼育期間が短い若鳥から採取された羽毛ほど独特な臭いが発生しやすくなります。これは、若鳥のスモールフェザーなどの羽軸には成長に必要な栄養組織分が残っていて、臭いを発してしまうためだといわれています。

成熟した水鳥の羽軸は栄養組織分が抜けきっているので臭いも少ない傾向があります。

特にマザーグース・マザーダックと呼ばれる水鳥は、言葉の通り母親鳥のことで、長期間大切に成熟するまで育てられた水鳥たちのことをいいます。

飼育期間が長いマザーグース・マザーダックは、しっかり成熟し、かさ高のあるダウンを持つだけでなく臭いも少ない、最高級羽毛布団の中身にふさわしいダウンといえます。

臭いに敏感な方は、マザーグース・マザーダックの羽毛布団を選ぶのも1つの手段です。

 

【臭いの原因4】湿気が臭いに影響することも

羽毛布団は保管方法にも注意が必要です。羽毛布団に、湿気がたまってしまうと雑菌の繁殖や羽毛の油脂分が溶け出してしまうことがあります。

そのため、湿気により臭いがきつくなってしまうことも。湿気の少ない場所で保管することが重要です。

 

【臭いの原因5】汗や皮脂汚れが蓄積している

羽毛布団の臭いのなかには、羽毛そのものではなくカバーやがわ生地に付着した汗・皮脂が臭いの原因になっていることがあります。

寝ている間の汗や皮脂が蓄積すると、雑菌の繁殖や酸化により不快な臭いにつながります。

特に長年使用している羽毛布団、カバーをこまめに洗っていない場合は注意が必要です。

また、羽毛布団で人に触れる箇所はカバーであり、意外と中は汚れていないこともあります。

そのため、羽毛布団本体を頻繁に洗うのではなく、まずはカバーの洗濯や乾燥を見直してみましょう。

 

臭いの種類別に見る羽毛布団の臭い取り方法

羽毛布団の臭い取り方法

「羽毛布団が臭い」といっても実はその種類はさまざまで、原因もそれぞれ異なります。

以下にて、臭いの種類別に見る羽毛布団の臭いの取り方をご紹介します。

 

新品の獣臭・羽毛特有の臭いがする場合

羽毛布団は動物由来の素材を使用した布団であることから、新品のなかには獣臭が残っているものがあります。

このにおいの原因は羽毛に含まれる油脂分や、梱包中にこもった空気であることが多いです。

そのため、新品で臭いが気になるときは、まずはケースから出し、風通しのよい場所で陰干ししてみましょう。

布団内の空気を入れ替えることが目的であり、数日使ううちに臭いが薄れることがありますが、強い臭いが長期間続く場合は販売店へ相談しましょう。

 

押し入れから出したときのこもった臭いがする場合

季節が変わる頃に羽毛布団を用意する際、押し入れから出したときのような、こもった臭いがすることがあります。

これは保管中の湿気や通気不足が原因であり、対策としては収納前後にしっかり乾燥させることが重要です。

また、収納中でも通気性を確保するため、不織布ケースなどの収納袋を使いましょう。

スペースを確保するために圧縮袋を用いることがありますが、羽毛を傷める可能性があるため避けた方が無難です。

 

汗・皮脂・カビっぽい臭いがする場合

長年使用している羽毛布団は、汗や皮脂、湿気による雑菌・カビ臭が出ることがあります。

このような臭いを感じたときは、まずはカバーを洗濯し、布団本体は陰干しや布団乾燥機で湿気を飛ばしましょう。

保存状態や環境によってはカバーや本体に黒い斑点や強いカビ臭があることがありますが、その際は羽毛布団専門のクリーニングの利用を検討しましょう。

また、臭いだけでなくボリューム低下やへたりがある場合は、打ち直し・リフォームも選択肢になります。

 

羽毛布団の臭いが気になるときはどうする?

どんなに高級な羽毛布団であっても、無臭というわけではありません。

特に作り立ての新品は自動車の新車と同じく、真新しい独特な臭いがするものです。

ですが、定期的にメンテナンスすることにより羽毛の独特な臭いを軽減させることができます。

おすすめは、やはり「天日干し」です。

天日干しは、臭いや湿気への対策だけでなく、かさ高性を回復させる方法のひとつです。

以下の方法で天日干しをしてみてください。

 

羽毛布団の天日干しの方法

 羽毛布団の天日干しの方法

  • 目安としては月に1~2回
  • 時間は、片面1時間程度(※長時間の天日干しは注意してください)
  • 湿度の低い晴れの日の午前10時から午後3時ころがベスト
  • 天日干しの際にはカバーをかける

羽毛布団をそのまま直射日光に当ててしまうと、がわ生地が日焼けしてしまい傷んでしまいます。

羽毛布団を長くお使いいただくためにも、できるだけ天日干しをする際はカバーを使用するようにしてください。

干し終わって取り込むときは、表面のホコリを手で払いましょう。

ただし、強く叩いてしまうと中のダウンがちぎれたり、がわ生地が傷んで羽毛が吹き出してしまいます。間違っても布団叩きなどを使って叩かないようご注意ください。

 

天日干しができない梅雨はどうする?

梅雨時期など天日干しができないときは、羽毛布団の中にしっかりと空気を通すことと湿気を取り除くことが重要です。

梅雨時期は雨も多くてなかなか外に干せないことが多いため、布団乾燥機の使用をおすすめします。

 

羽毛布団の保管方法にも気をつけよう

春を迎えた頃や夏の暑い時期は、羽毛布団を押し入れで保管することが多いでしょう。保管にも気をつける必要があります。一度、羽毛布団を天日干ししたら不織布のような通気性の良い入れ物にいれます。収納時は、できるだけ乾燥している通気性の良い場所が好ましいでしょう。それでも不十分なときがあるため、定期的に天日干しをすることをおすすめします。

また、羽毛布団を収納する際は、圧縮袋の利用は避けましょう。かさ高が減ってしまい、ふわふわ感が失われてしまうことも。圧縮袋は利用しないようにしましょう。

羽毛布団の収納方法についてはこちらでも詳しくご紹介しています↓

羽毛布団を収納する前に

 

羽毛布団の臭い取りでやってはいけないこと

やってはいけないこと

羽毛布団の臭いを取るためなら何でもやっていいというわけではなく、推奨できないものもあります。

こちらでは、羽毛布団の臭い取りでやってはいけないことをご紹介します。

 

消臭スプレーをかけすぎない

消臭スプレーは一時的に臭いをごまかせても、根本的な臭い取りは期待できないことがあります。

また、スプレーの水分が残ると湿気や雑菌の原因になる可能性があるほか、水分に含まれる香料が羽毛布団に残り、別の不快な臭いを生じることも。

消臭スプレーを使用する場合は布団用を少量にとどめ、完全に乾かしてからの使用をおすすめします。

 

洗濯表示を確認せずに自宅で洗わない

羽毛布団は洗濯表示によって洗えるものと洗えないものがあります。

自宅で洗うと乾燥不足による生乾き臭や羽毛の片寄りが起こる可能性が考えられるほか、水洗いできる場合でも完全乾燥が重要です。

洗濯や乾燥が不安な場合は、専門クリーニングの利用が無難でしょう。

 

まとめとよくある質問

今回は、羽毛布団の臭いの原因と対策方法についてご紹介しました。

羽毛布団の臭いの感じ方には個人差があります。特に初めて羽毛布団をお使いになる方や、新品の独特な臭いが気になる方は、就寝前にまずは一度天日干しをしましょう。

一度干しても気になる場合は、続けてでも構いませんので何日か連続で干してください。 新車の臭いと同様に徐々に薄れてなじみ、徐々に薄れてなじみ、気になりにくく感じられます。

最後に羽毛布団についてよくある質問をまとめました。

Q:羽毛布団は洗える?

A:洗濯表示タグに洗濯マークが記載されている場合は可能です。

ただし、半乾きのまま使ってしまうとふんわり感が戻らなかったりカビや臭いを招いたりするため、専門のクリーニングまたはリフォーム(打ち直し)に出すのがおすすめです。

Q:羽毛布団と羽根ふとんの違いは?

A:「羽毛布団」は、ダウン(胸元のわた毛)を50%以上使用しているふとんのことで、50%未満の布団は 「羽根(はね)ふとん」といいます。

Q:羽毛布団の買い替えのタイミングは?

A:まずは10~15年程度ご使用の場合は買い替えのタイミングになります。

また、ボリュームが減ってきた、羽毛が飛び出してきた、羽毛布団をかけても寒く感じるようになってきたなども買い替えのタイミングといえるでしょう。

 

Q:羽毛布団の臭い取りで最初にすることは?

A:まずは風通しのよい場所で陰干しし、羽毛布団の中にこもった空気を入れ替えましょう。

湿気が原因で臭いが強まっている場合は、布団乾燥機を使う方法もあります。

 

Q:新品の羽毛布団が臭いのは不良品ですか?

A:必ずしも不良品とは限りません。

羽毛は動物性素材のため、羽毛特有の臭いや梱包中にこもった臭いを感じることがあります。数日陰干ししても強い臭いが続く場合は、購入店に相談しましょう。

 

Q:臭いが取れない羽毛布団はどうすればいいですか?

A:陰干しや乾燥をしても臭いが残る場合は、汗・皮脂汚れやカビ、羽毛の劣化が原因の可能性があります。

専門クリーニングや打ち直し、使用年数によっては買い替えも検討しましょう。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

1967年山梨県生まれ。
中学生の時に父親に連れられ、ドイツの展示会で初めて羽毛布団に出会う。
羽毛布団の素晴らしさに魅せられ、寝具小売業へ就職ののち、製造に携わりたい思いで工場へ転職し、日本中の問屋へ羽毛布団の卸売りを手掛ける。
その後、タキ・リビングを立ち上げ、「甲州羽毛ふとん」ブランドを展開。現在に至る。

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